沖縄県沖縄市コザ。
17歳のアオイは、
近くに住む祖母に幼い息子を預けて、
朝までキャバクラで働きながら
日々の生活費を稼いでいる。
夫のマサヤは、
仕事を辞めてから新たな職を探そうともせず、
アオイに金銭を無心し、
そのことを咎められると
暴力を振るうことで己を正当化するのだった。
ある夜、キャバクラで
警察のガサ入れが強行される。
アオイは水商売の就労年齢に達していない
未成年の仲間たちと、
店を抜け出し警察から逃れようとするも
検挙されてしまう。
警察から帰宅したアオイは
マサヤが生活費を持ち逃げしたことに気付く。
警察の取締りを恐れて
未成年を雇ってくれる店は無く、
頼れる親もいない。
家賃を払えなくなり、
仕方なく息子と共に
マサヤの母の元へ身を寄せる。
昼の仕事を探すものの、
水商売以外の職歴も無く、
幼い息子がいる身では、
自立して生活できる程の
賃金を貰える仕事は見つからない。
切羽詰まったアオイに対して、
顔見知りのキャバクラの店長が
「金を稼ぐ方法はある」と囁く。